「これからのエンジニアはコミュ力」スタートアップ企業の開発リーダーインタビュー(2)

投稿日: カテゴリー: opinion

なでしこナースの開発チームはUI/UXデザインチームも入れて10人。社員ゼロ。全員がフリーランスか他の会社の方たちです。そして、全員がリモートで仕事しています。

チームをリードしてくれているディレクターの大久保さんとフロントエンドチームをリードしてくれている今さんに突撃インタビューの第2回。前回のインタビューはこちらをご覧ください。

Q:前回はこのプロジェクトに参加しようと思った理由と、実際に参加してからの印象、このプロジェクトのユニークさについてお話いただいたんですが、今回はエンジニアとしてのお二人の考え方をお聞きしたいと思います。まず、これから(もし順調に成長していけば)このサービスの開発チームもどんどん拡大していくことになると思うのですが、いろいろなプロジェクトをリードしてきて、これから入ってくるエンジニアに求めることってなんでしょうか。

大久保(以下O):基本的なエンジニアとしてのテクニカルスキルを持っていることは当然なんですが、今作っているサービスを発展させていくためにはどうすればいいか、考えられる人が欲しいと思います。エンジニアだから、ビジネスがどうなってもあまり興味がない、というのはこれからは多分やっていけない。ユーザーを増やすためにはこういうことが必要だから、この機能をこうやって実装しておこう、といった考え方ができることはとても大事だと思います。

それから、エンジニア個人としての生産性や成果を上げるという観点だけでなく、チーム全体としての成果を上げるためにはどうすればいいか、を考えられる人がいいですね。

Q:それってどういうことなんですか?個人が成果を上げればチームの成果も上がるんじゃないんですか?

O:例えばですね、自分だけのことを考えれば今ここのタスクをやるのがいいんだけれど、チーム全体を考えると自分の作業を止めたほうがいい、という判断ができるかどうかなんです。そのほうが全体としての手戻りが発生しない。

Q:ああ、そういうことはありますね。

O:はい。そういうことを判断できるようになるためには、チームメンバーときちんとコミュニケーションとれるのが大事なんですよね。

僕も昔はコミュ力低かったんでわかるんです。人見知りで初対面の人と話すのは本当に苦手でした。車の営業マンなんて、なんで初対面の人に気持ちよく話させてくれて、車っていいなあと思わせられるんだろうとうらやましかった。せめてもう少しきちんと話せるようになりたいと思って、10年前くらいから少しずつですが勉強会や懇親会も出たり、企画したりするようになりました。講演で登壇するようになってからは、5分話すために何度も何度もリハして、それでも緊張して・・・

だから、今自分に「コミュ力足りないなあ」というコンプレックスがある人はいいと思うんです。変えていこうという気持ちも持っているなら。そういう人なら、開発チームと企画チームの壁を超えてつなげる事ができると思います。それって多分組織の大きさには関係なくて、どこでも大事。むしろチームが小さいほうが一人ひとりが持つパワーが大きいから、影響力も大きいんですよね。だからこそコミュ力大事だと思います。

今(以下K):その通りだと思います。ここのように小さいチームだったら技術力:コミュ力は3:7か4:6くらいでコミュ力重要だと思います。特に言語化できることって大事で、相手のレベルに合わせて伝える言葉を変えたりするのって、すごく大切なポイントだと思います。

Q:あー、お二人の私に対する説明、わかりやすいですもんね。納得。

K:エンジニアって結構開き直るっていうか、話し方とか伝え方を学ぶ機会も少ないので、「オレ、コミュ障なんで」で終わらせようとしている人って多いんですよ。でも若手ならまだまだ変われる伸びしろがある。技術だけ伸ばすんじゃなくて、コミュ力も伸ばしてほしい。

オレの場合は、外で話す機会をもらうようになってから学んだと思います。川崎Ruby会議とかHeroku Meetupとか、50人、100人単位のリスナーを前にして話す経験すると、ずいぶんいい勉強になります。

あと、SEとしてプロジェクトに参加していたときに、ビジネス側の言葉を開発側に、またその反対に翻訳して伝えるっていう経験してきたのも良かったんだと思います。

ま、とにかく若手メンバーは明るい人がいいですね。明るくて、ある程度技術できる人。

O:ですね。ひととおり作れる人、サーバ、インフラ、アプリがある程度わかって、仕様を決められる、ビジネスサイドのニーズをどうやって小さく作るか、考えられるようになる人がいいですね。

K:言われたとおり作りました、というプロジェクトと、サービスがどうやったら成功するかいつも考えて、作った世界にコミットできる、愛情を持てる、そんなプロジェクトは絶対に違う。マイプロジェクトにするって大事ですね。

Q:いやー、そんな風に言ってもらえるとビジネス側嬉しくて泣きそうです。もうひとつだけ。お二人はこれからどんなプロジェクトやっていきたいですか?このプロジェクトは続けるとしても、将来的に。

O:海外のプロジェクトをやってみたいですね。クライアントが海外とか、チームがグローバルとか。日本の枠を取り払ったところでやってみたい。

Q:あ、たしかに英語勉強してますもんね。

K:オレもグローバルの仕事をしたいなあって思ってます。今年中国の深センにハードウェアスタートアップやそこの投資するベンチャーキャピタルを見学してきたんですが、そこでだいぶ感化されました。
シリコンバレーでプロトタイプを作って深センで量産して世界中に配送してる。サプライチェーンが日本の上空を通り越してる。
それって悔しいじゃないですか?
スマートフォンやWebアプリケーションだけではなく、ハードウェアとそれを結ぶソフトウェアを作っていきたいです。
その第一歩としてちょっとだけクラウドファウンディングに出す予定の外国人と一緒にものづくりをし始めています。

Q:いいですねえ。みんなでおもしろい仕事しましょう!!ありがとうございました!